過度な一般化

たった1,2回の出来事が、今後全てに当てはまると思う考え方

カテゴリ:推論の偏り

特徴

過度の一般化とは、たった一度や二度起こったことでも、それがいつもどんなシチュエーションにおいても起こるかのように認識してしまうことです。「いつも」「絶対」「すべて」「常に」「全く」「決して」という言葉をよく使う人によく見られます。

この認知の歪みがあると、うまくいく可能性が全くないわけではないのにも関わらず、わずかなミスをしただけで、「私はどうしていつもこうなんだろう」とか「私は何をやっても失敗する。これからも絶対にうまくいかない」などと考えてしまうため、自分を卑下して落ち込んだり、チャンスや可能性を自ら潰したりしてしまいます。

また、中間を認められない全か無かのような思考につながりやすく、自己否定感が強くなることもあるでしょう。

人間関係においては、友人に送ったラインが返ってこなかったことだけで、「私は嫌われているんだ」と考えてしまったり、「前の職場で仲間外れにされた。私はいつもこうだ。この職場でもきっとそうなる」などのネガティブな思い込みや決めつけをしてしまうことで、良好な関係の構築を難しくしてしまうことがあるかもしれません。

また、一部の若者の悪い面を見ただけで、「近頃の若者はなっていない」と決めつけてしまう人も一般化傾向が強いと言えるでしょう。

他者に対してこのような決めつけをしてしまうために、気付かぬうちに対人関係に問題を抱えてしまう人もいるようです。

具体例

「美人の恋人に浮気された。美人は男を裏切るんだ」と考える

人に嫌なことをされた時、人間なんでどうせ嫌な人ばかりと思う

ちょっと失敗しただけなのに自分は何もかも失敗していると思う

「友達に裏切られた。私には友人なんてできないんだ」と考える