依存

他人に対して強く依存してしまう傾向

カテゴリ:不合理な信念

特徴

依存とはその名の通り、他者に対する意識的、非意識的な強い依存欲求をもったり、他者からの承認や支持を過度に求めるような信念です。

この信念が極度に強いと、自分で自分の面倒をみることができると思わず、服従することで他人に自分の面倒をみてもらおうとします。1人ではなにもできないと考え、通常は自分で判断するようなことでも、他人からのアドバイスを求めたがります。

依存している人から、身体的または精神的に虐待を受けていても、耐える場合が少なくありません。その人から見捨てられて、一人になることを恐れ、強い不安感を抱きます。

依存している人を失うことを恐れて、自分の感情を表に出すことが難しくなります。交友関係はせまく、少人数でしか関係をもたない人が多いです。

そして依存できる人を失った場合、再び依存できる人を探します。極度な依存的信念の根本には、自己無力感があります。自分に自信がなく、自分が劣っていると考え、自分の能力を卑下します。

また、自立心も低く、自分が一人では何もできないと確信しているため、新しい課題を始めたり、独立して働いたりすることに困難があります。また、依存性が高い人はうつ病の発症リスクが高いことも多くの論文で報告されています。

具体例

『いつも自分を引っ張っていってくれる人が必要だ。』と感じる

支援や承認を失うことを恐れることから、他者との意見の不一致をなかなか口にできない。

自分の判断力や能力に自信がないあまり(意欲や気力がないためではなく)、一人で計画を始めることに困難がある。

相談できる人や頼れる友人が常にいないと困る。