謙遜と自己否定

どんな出来事でも「悪い出来事」にすり替えてしまう考え方

カテゴリ:認知の偏り

特徴

いわゆるマイナス化思考のことで、どんな出来事でも「悪い出来事」にすり替えてしまう考え方のことです。また、ポジティブな出来事を無視するだけではなく、ポジティブな出来事をネガティブにも解釈します。

良い出来事や他人からの賞賛もネガティブなものとして解釈し、事実をそのまま捉えることができずに悪いほうへ悪いほうへと考えてしまう傾向にあります。同時に自分の価値を低く見積もったり、価値など無いと考えてしまったりするのがマイナス化思考の大きな特徴です。

例えば、テストで90点を取ったとしても、ポジティブ思考であれば「高得点だ!」と考えられますが、マイナス思考だと「どうしてあと10点が取れないのか」と自分を責めたり、「90点なんて誰でもとれる」と思って、良いことを自分で認めなかったりします。

他にも、人から褒められてもそのまま受け止められず、過度に謙遜して否定したり、何か下心があるのではないかなどと勘繰ってしまったりするかもしれません。

また、楽しい夢を見たのに、「こんなに楽しい夢は何か悪いことが起きる前兆に違いない」などと考えてしまうこともあるようです。「大したことじゃない」「そんなの誰にだってできる」といった口癖があるかもしれません。

具体例

「いろんな人に褒められたけど、1人のマイナス評価が気になって仕方ない」と思う

「友達が心配してくれたけど、どうせ社交辞令だろう」と考えてしまう

「うまくいった事があっても、それはまぐれに過ぎず次はうまくいかない」と思う

他人に対してもネガティブな側面ばかりに目が行き、それがその人の全てであると思ってしまう