外的環境への諦め

自分以外のあらゆる状況や環境は自分では変えられないと諦めてしまう考え

カテゴリ:不合理な信念

特徴

外的環境への諦めとは、他人や社会、過去の出来事や災害に関するコントロール不可能感を正当化する信念です。他者や社会などの外部の影響に関して自分は無力であると考え、コントロールすることができないと思い込んでいます。

その結果、自己への否定的な評価につながったり、対人場面や社会的場面において不安が生じやすくなってしまいます。

他人や社会的な状況を自分の力で打開したり変えていくことができないと思っているため、常に自分の無力感を実感し、周囲からの圧力を感じ続けます。特に、自分の過去についてクヨクヨと考え硬直してしまう傾向にあります。

嫌な過去があったとしても過去は変えられない事実です。「自分ならできる」と現状を打開していく自信がある人にとっては、その過去を乗り越えていくように活力を出したり、幸せな出来事を中心に思い出すことで対処できるかもしれませんが、外的環境への諦めの強い方は子供の頃の不幸せなできごとが今もずっと尾をひいてしまいます。

それは、その過去を乗り越えるような力、現実や未来で打開していく力は自分にないと考えているからであり、その結果過去の出来事に影響されっぱなしになってしまうのです。

具体例

子供の頃の不幸せなできごとが今も尾をひいている

「かつてあることが自分の人生に大きな影響を与えた」と思っている

好きな人がいても、「一度の誤りが破局につながる」と考えてしまう

「私の悩みは社会的慣習が原因だ」と思っている