極端な倫理的非難

倫理に反する行動を過度に非難する考え方で、道徳や正義に反する行動を強く嫌う

カテゴリ:不合理な信念

特徴

極端な倫理的非難とは、道徳的、倫理的な悪行為に対する極度な非難を行う信念です。男性に多い信念で、外的な脅威に対し非難や罰を加えなければいけないと考える傾向があります。

極端な倫理的非難の強さは強迫観念とも相関しているという論文もあります。この信念が強い人は、正義感や倫理観が人一倍強く、『悪いことをした人にはそれ相応の罰を』という思考が特徴的です。

これは自分にも他人に対しても強い正義感をもち、当てはめようとするため、道理から外れたことを大きく嫌います。もちろん道徳や倫理はより良く生きるために必要ですが、度が過ぎてしまうと他人を許せなくなってしまったり、かえって心が疲労してしまいます。

「一度とりかかった仕事はどんなことがあっても最後までやり遂げるべきだ」と考えたり、「自分を苦しめる人は復讐されて当然だ」といった攻撃的な姿勢になることもあります。

もちろん倫理的な感覚は重要で、「人に嫌なことをしてはいけません」や、「ポイ捨てしてはいけません」といった基準を持つことは大切ですが、それが強すぎるとやけに攻撃的になったり、小さな問題も無視できずに頭の中にこびりついてしまい、自分を苦しめてしまいます。

具体例

「重罪を犯した人は厳しく罰せられて当然だ」と思う

「泥棒は懲らしめられて当然だ」と思う

「殺人を犯した人は死刑にされるべきである」と思う

「一度とりかかった仕事はどんなことがあっても最後までやり遂げるべきだ」と思う