過度な問題回避

仕事や人間関係において、責任や面倒ごとを過度に避けようとする考え方

カテゴリ:不合理な信念

特徴

過度な問題回避とは、仕事や人間関係におけるリスクに対して敏感で、堅実な選択肢を取りたがる信念です。責任や面倒な物事から回避する傾向にあります。

もちろん人は誰しも「損をしたくない」という気持ちをもっており、 無意識に、得することよりも損することを避けようとします。

ただ、この傾向があまりにも強いと日常生活に支障をきたします。いつまでたっても仕事や人間関係における問題を解決できません。問題のない人生などありませんし、生きていれば多くの問題に直面します。残念ながら問題に対処しないことで問題を回避することは実はできません。逃げれば逃げるほどしつこく付きまとわれるだけです。全てにおいてリスクを取る必要はありませんが、リスクはどうしても取る必要があります。

極度の過度な問題回避傾向は遺伝子と環境要因が関係しています。例えば、生まれつき社会的状況で不安を感じる性質だったり、小児期に拒絶や疎外体験を経験していたりすることがあります。

過度な問題回避の根本的な原因は自分が拒絶されたり、批判されたり、恥をかいたり、失敗することを恐れるために発生することが多いです。人間関係においても人を信用することができなかったり、自己開示をうまくできないため、『集団にとけこめない』や『社会的場面で当惑する』といった社会的場面・集団での悩みが多いことがわかっています。

具体例

失敗や恥を恐れてチャレンジできないことが多い

人間関係に深入りできず表面的な付き合いしかできない

『面倒がふりふりかからぬよう目立たないでいる方がいい』と考えている

危険や困難なことには近づかないようにしている